泉北高速鉄道(OTK)について

堺は太一。うえむら太一です。

大阪府議会で松井一郎府知事の所信表明において、OTK(泉北高速鉄道)の株式は南海電鉄への随意契約の方針が示されました。昨年末、この議案の否決は、天下り先が存続されるだけでなく、民営化が先延べされて、運賃値下げ等の利便性の向上策が実現できない上、白紙状態になろうとしていました。再公募という手続きをとれば、約2年はかかるとされ、間もなく消費税アップを迎える中、事態の早期解決を目指し、前回公募で最終段階まで残っていた3社と直談判を行い、その中で高順位提案だった南海電車と随意契約で交渉を進めることを表明しました。

前回の提案内容

今回の提案

売却価格

720億円

750億円(30億増)

株式売却禁止期間

10年

15年(5年増)

乗り継ぎ運賃

値下げ案

最大80円引き

区間一律80円引き

前回、大きく報じられた80円の運賃値下げも‘切符を買った人の中で、中百舌鳥駅より遠くに行く方にしか適用されない’ことも見直しが行われ、曖昧に伝わっていた部分もはっきりとしました。

他の主な利便性向上の提案は、

※通学定期割引率60%割引➡70%割引

    例: 泉ヶ丘駅~難波駅 (6ヵ月) 55,740円 ➡ 48,610円に

今回我々は、この知事からの表明はあったが、今までほったらかしにしていた通学定期の補助については、大阪府での議案審議を待たずとも、通学定期の補助については今すぐにでもやるべきだと主張いたしました。現在、阪堺電車に10年間で50億円を投入しています。同じように泉北高速鉄道においても多くの市民が利用する泉北高速鉄道の課題に向き合わない理由はありません。しかし、市長は公約でもあったにも関わらずこの通学定期補助については、事業者が決まってから話し合いをしたいと思いますと答弁しました。要するにいますぐやらないということです。今までと同じように大阪府に権限があるものに対して、主体的に堺市として取組む姿勢が見れませんでした。

今議会でも我々は泉北高速鉄道と地下鉄との‘相互乗り入れ’の可能性を議論しました。竹山市長は『出来るわけない』と検討さえしようとしない姿勢を打ち出しています。しかし、長年に課題とされてきた、レール幅や送電線の違いは、「三線軌条化」により解決されますので、後は国・府・市・事業者との間で費用負担の割合等を決定していくことが出来るので夢物語ではなく、大阪都構想などの改革の行方によって、実現可能な議論となってきました。

相互乗り入れが実現されれば、泉北高速鉄道の駅から1本で、天王寺や難波、梅田、新大阪まで行くことが出来、街のポテンシャルは格段に向上します。焦燥感漂う〝堺〟から、私たちと共に〝市民の為に積極果敢に動く堺〟に変えましょう!

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3月 6th, 2014
堺市議会

2 コメント

  1. sakaishimin(minamiku) より:

    『現在、阪堺電車に10年間で50億円を投入しています。同じように泉北高速鉄道においても多くの市民が利用する泉北高速鉄道の課題に向き合わない理由はありません。』

    りそな銀行に公的資金が注入されたときに、「なぜ三井住友銀行にも公的資金をいれないんだ!」といった政治家がいましたか?

    赤字で廃線の危機にあった阪堺電車と、黒字経営の泉北高速を同列に取り扱う維新の会の皆さんのこの主張に、きちんと自分で考えることのできる市民(少なくとも私の周りは)は、呆れてますよ。

    維新の会の票を減らすことにも繋がる、愚かな主張だと思います。
    よく考えてみてください。

    • EditAdmin より:

      ご意見ありがとうございました。
      泉北高速の値下げについては、街びらきからの住民の悲願でもありました。
      そこで子育てする世代、そして子供たちのために通学定期については補助していくべきだと思っています。
      それはつまり、企業を支援するのではなく、人に対しての支援であります。大阪府が所管であったとしても、堺市として独自にできること、そして主体的にできることがブ通学定期の補助であります。よって例に出されている銀行への支援とは、全く種類が違うものと考えます。

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